わたしが介護の道に入ったきっかけ

よく介護業界に入るきっかけは何だったのですか?と聞かれます。

実は、最初から凄い介護が好きで志があった訳ではないです(笑)

私は、高校生の進路を迷っている時に交通事故に遭い長期入院と手術、リハビリを繰り返し経験しました。

祖父も同じ時期に足を骨折し病院を抜け出してお見舞いに来てくれた事から、お互い退院後に畑を一緒にやっていた時期があります。

その時、進路の相談をしたのが祖父です。  

「子供と高齢者の資格をとれば、職に困らない」

「資格とったら、一緒に会社やろう」

この二つの言葉で高校生の私は進路を決めました。

その時感じた

畑を一緒に行っている中で世代を超えて何か同じ事をするという楽しさを徐々に知っていたのかもしれません。

「孫は祖父、祖母から知識や考え方を得る。

祖父、祖母は孫に力仕事と元気を貰う」

漠然としていましたが、そんな仕事の仕方をしたいと20年前に感じました。

特別養護老人ホームへ就職

それから資格をそれぞれとり、社会福祉法人特別養護老人ホームへ就職しますが最初は業務に追われて無我夢中でした。

気付くと同期がドンドン辞めていってしまったりして何の為に仕事をしていたのか疑問を感じるようになります。

そこで「立ち止まり何か楽しい事をしたいなぁ」と思うようになりました。

入浴で「ジャングル風呂」「青空入浴」を提案しやらせて貰えました。

ジャングル風呂は、一般入浴の浴室内をユートピアみたいにし、森林浴みたいな入浴にしてみました。

青空入浴は、特浴機械の入浴(寝たきりの方がリフトなど使用し入浴)する天井一面に晴天の青空を模造紙に描いて貼りました。

結果、ご利用者さんからは好評でしたが、ジャングル風呂で排水溝が詰まってしまい、身体的な変化が見づらいなどクレームが上がり始末書を書きました(笑)

賛否両論でしたが、あの時に協力してくれた先輩の事をよく思い出します。

本当感謝しております。

さいごに

今回、この記事を書こうと思ったのは介護業界できっかけは些細な事だったりする方も多いと思いますが介護って楽しい事もいっぱいあると思っているからです。

ご利用者さんの気持ちを聞いたり、ケアの事をスタッフ同士で考えたりする事で段々とやりたい事や目標とするものが見えてくる事もあると感じています。

介護業界がもっと楽しく活気ある職場が増えていくことを願って書いてみました。

長文に付き合って頂きまして、ありがとうございます。

株式会社アリスの介護 代表取締役 横山里美